なぜ、LabVIEW計測ファイル(.LVM)に書き込むと、一部のデータが切り捨てられてしまうのですか。



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 7.0
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
「計測ファイルへ書き込み」Express VIを利用してデータを保存しています。精度の高い数値データを保存する際に、データがトランケート(切り捨て)られてしまい、精度が失われてしまいます。この現象は何故発生するのでしょうか、また、失われた精度情報は復元できるのでしょうか。

解決策:
LabVIEW 計測ファイルは、データを最大有効数字6桁で保存するように意図的に設計されています。保存時に切り捨てられたデータを復元することはできません。この仕様は以下のような理由に基づいて決定されました。

LabVIEW計測ファイルの仕様や使い方の詳細は、このページ下部のリンクを参照してください。

この問題を回避するには、「波形をスプレッドシートファイルにエクスポート」VIを使用してください。このVIは、関数パレットから 波形 >> 波形ファイルI/Oにあります。このVIは標準では有効数字桁数の設定はできませんが、このVIのブロックダイアグラムを開くと、添付されている画像のように、有効数字桁数を任意に設定することが可能です。一つ注意する点としては、このVIは実行されるたびにファイルオープンとクローズを行うので、もしこのVIがループの内部に配置された場合、CPUリソースを大量に消費します。この問題は、「ファイルを開く/作成/置換」VIと「ファイルを閉じる」VIを削除してループの外に置き、ファイルのRefnum及びエラーを接続することで回避できます。

関連リンク:
Developer Zone Tutorial: Specification for the LabVIEW Measurement File (.lvm), Version 1.0
KnowledgeBase 2X0ADNFI: Using the Write LabVIEW Measurement File Express VI

添付:





報告日時: 09/29/2004
最終更新日: 06/26/2009
ドキュメントID: 3DSG8MZH