ボード間同期と、タイムスタンプの関係について。



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問題: 私は複数のEシリーズボードを使用して、ボード間同期を取りながら複数チャネルの同時集録を行っています。
その際に波形データを出力しているのですが、タイムスタンプを各チャネルごとに確認すると、t0が1~2msほどずれています。
ソフトウェア的には問題なく機能しているはずで、本来であればこのt0は同じ値になるはずです。
このデータが正しいとすると、位相はずれていることになり、正確な集録が行えていないことになります。
どの様にすれば、この問題を回避できますか。
またこの問題の原因はどこにあるのでしょうか。

解決策: この場合、ハード及びプログラムの構成に問題がないと断定できるのであれば、原因は、WindowsOSの時間基準の問題に依存していると考えられます。
データ集録を行う際に、出力される波形データに使用される時間データはボードから取得してきたものではなく、LabVIEWがソフトウェア的にOSから取得してきた時間データになります。
この際、OSの時間データの精度は±1ms程で、その精度に更にLabVIEWが時間を取得してくることによって発生するタイムラグが付加します。
このため、「波形データのタイムスタンプを確認する」といった手法で同時性を確認使用とすると、タイムスタンプには1~2msのずれが生じることになり、同時性の確認は出来ないことになります。
波形ではなく配列形式でデータを取得し、そのデータに開始時間とサンプリングレートから計算されたdtを入力することによって、回避してください。


関連リンク: LabVIEW アプリケーションはソフトウェア時間基準でどのような正確さを期待でき ますか?

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報告日時: 05/25/2005
最終更新日: 06/20/2005
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