画像集録モードには何がありますか?



使用ソフトウェア:
使用ソフトウェア・バージョン: 2.6
使用ソフトウェア・バージョンに特化: N/A
二次のソフトウェア: N/A

問題:
画像集録モード:スナップ、グラブ、リング、及びシーケンスの特徴

解決策:
目次:
スナップ(Snap)

一番簡単な集録モードはスナップです。スナップは単一のメモリバッファに単一の画像を集録します。



スナップは単一画像が必要な場合有効です。例えば、電子基盤の部品を確認する際、スナップモードで集録した画像を用いパターンマッチングを行います。また、ソフトウェアタイミングループで連続的に画像の集録を行いモニタリングをする際にもスナップを使用することができます。しかし、ソフトウェアタイミングループを使用する為、ハードウェアタイミングでの画像集録と比較するとフレーム間の時間は正確ではありません。その為、温度変化のような時間に対して変化の少ないものを観察する際に使用することができます。

グラブ(Grab)

フレームグラバーが個々の画像をシステムメモリの集録バッファに連続的に転送し、集録が継続する限り、同じバッファに新しいフレームを上書きするのがグラブです。もし、集録した画像の解析もしくは表示等を行う場合は、必要に応じて集録バッファは別途のプロセシングバッファにコピーされます。



グラブモードはリアルタイムで動画像を連続的に表示するのに一番簡単な方法です。リモートでセキュリティー監視システムを構築する際に応用することができます。

但し、単なる表示だけではなく、連続集録と同時に集録した画像の解析なども行いたい場合は、システムの遅延によりフレームを失う恐れがあります。集録バッファーの画像をプロセシングバッファーにコピーするにも時間が掛かってしまいますので、集録バッファー内の画像がそのまま上書きされるかも知れません。上書きが起こってしまった場合、垂直方向における不連続性(半分は前フレームからの画像、残りの半分は現在のフレームからの画像)がみられます。こういった場合にはリング集録モードをお勧めします。

リング(Ring)

リング集録はグラブに似ている集録モードですが、2つの大きな違いがあります。

① フレームグラバーからのイメージデータを複数のバッファに格納します
② バッファをコピーせずに集録したイメージを他のバッファに格納します



後処理のためにバッファをコピーする必要がある場合もありますが、リングの場合は複数のバッファを使用しますので、バッファのコピーによるイメージの上書きが起こる可能性はありません。使用できるバッファ数については下記の要素に依存します:
実際にフレームのロスがなくなるまでバッファカウントを増やしてみる事で、集録されるフレーム数に対して処理されるバッファ数をモニタリングする事が出来ます。リング集録はダイナミック実験のモニタリング及び、その全ての画像を保存するようなリアルタイム処理が必要となる高速アプリケーションに最適です。.
シーケンス(Sequence)

シーケンスモードはリングモードと同様に、複数のバッファを使用します。しかし、バッファへの書き込みは一回のみ行い、処理や表示は集録の完了した時点で行われます。



シーケンスモードは比較的に短期間で終了するシングルイベントの集録に有効です。また、こちらのモードはスタートトリガ機能が用いられる場合があり、バッファサイズはイベントが行われている間連続的に集録が行えるように設定する必要があります。

シーケンスモードがよく使われるアプリケーションは速度測定です。瞬間速度を近似するには短時間計測が必要です。.

関連リンク:
チュートリアル: Factors to Consider when Triggering

添付:


grab.gif - grab.gif
ring.gif - ring.gif
sequence.gif - sequence.gif
snap.gif - snap.gif



報告日時: 10/25/2003
最終更新日: 12/06/2016
ドキュメントID: 32OG4U2L