DIOのPull-up,Pull-downの設定方法について(PCI-DIO-96, PXI-6508, PCI-6530)



ハードウェア: Digital I/O (DIO)

問題: DIOのPull-up,Pull-downの設定がわからないのですがどのようにすればいいのですか?

解決策:

PCI-DIO-96では、回路内部の100kΩのバイアス抵抗により、すべてのラインの状態はHighに設定されているため、バイアス抵抗を使用せずにこの設定を変更することは出来ません。バイアス抵抗を使用し、状態を変更する方法は下記の文章を参考にしてください。

また、PXI-6508やPCI-6530では、回路内部の100kΩのバイアス抵抗の設定を、ジャンパ(W1)により変更することが出来ます。もし、電源入力時の状態をHighに設定したい場合には、回路上のジャンパ(W1)をHighに変更、同様に電源入力時の状態をLowに設定したい場合には、ジャンパ(W1)をLowにすることにより、すべてのラインの状態をまとめてHighまたはLowに設定することが出来ます。

上記の方法では、すべてのラインの設定を同時に変更してしまいます。個々のラインの状態を個別に変更するには、適切なバイアス抵抗を使用する必要があります。


CASE1:通常設定がHighになっているラインをLowに変更する場合
(PCI-DIO-96, PXI-6508, PCI-6530すべての場合)

下図では、100kΩの抵抗が+5Vの電源に接続されているため、状態がHighに設定されています。この5V側に電圧が引き上げられているラインを、Lowに落とすためには、ラインの電源が0.4V以下になるような、適切なバイアス抵抗(R)を設置する必要があります。

DIOのラインは、3.7VのHigh設定の場合、最大で2.5mAの電流を供給することができますが、小さすぎるバイアス抵抗値を選択してしまうと、余分に電流を流してしまいます。逆に、大きすぎる抵抗値を選択してしまうと、ラインの電圧が0.4V以下に落とすことが出来ません。下記の公式を使用することにより、適切なバイアス抵抗値を算出することが出来ます。

上記の公式を使用するには、最大漏洩電流(Maximum Leakage Current)ILEAK、そして電圧設定値VSETの値が必要になります。ほとんどのDIOラインでは、最大漏洩電流は10μAですが、PC(0)とPC(3)の最大漏洩電流は20μAとなります。RREFは、デフォルトで設置されているプルアップ/プルダウン抵抗値です。PCI-DIO-96, PXI-6508, PCI-6530以外のハードウェアで、バイアス抵抗の計算をする場合には、下記のリンク先から、プルアップ/プルダウン抵抗値を調べる必要があります。もし、プルアップ抵抗値が100kΩで、ラインがPC(0)とPC(3)以外(ILEAK =10μA)のハードウェアで、電圧設定値を0.4Vに設定する場合には、7.14kΩの抵抗が必要となります。


CASE2:通常設定がLowになっているラインをHighに変更する場合
(PXI-6508、PCI-6503場合のみ)


このケースでは、まずすべてのラインの設定をLowにした状態から、指定のラインの状態をHighに変更するため、PCI-DIO-96には適用されません。

ラインの状態をHighにするためには、2.8V以上の電圧に引き上げる必要がありますが、ラインの状態をLowからHighに上げるケースと同様に、電圧を上げつつも、余分な電流を流さないような抵抗値をRLEAKに設定する必要があります。状態の変更を行うには、まず、ジャンパ(W1)の設定をLowにし、下記の公式から計算されるRLをバイアス抵抗に使用して下さい。



関連リンク: 各データ集録デバイス(DAQ device)のデジタルI/Oラインは内部でどのようなPull-up/Pull-down抵抗を持っていますか?

添付:



pulldown.GIF - pulldown.GIF
pullup.GIF - pullup.GIF
calculation.GIF - calculation.GIFcalculation.GIF - calculation.GIFcalculation2.GIF - calculation2.GIF



報告日時: 04/06/2004
最終更新日: 06/29/2004
ドキュメントID: 385M5U6J