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表示器の”同期表示”の設定は、ブロックダイアグラムでの端子へのデータの入力とフロントパネルの表示器の更新を同期するかどうかの設定です。
表示器が、同期表示の設定になっている場合は、ブロックダイアグラムで端子にデータが書き込まれるたびに、フロントパネルの表示器が更新されます。同期表示の設定になっていない場合は、端子にデータが書き込まれるかどうかと表示器の更新のタイミングは無関係になります。
フロントパネルの表示器の更新は、VIの実行時の中で時間がかかる作業なので、同期表示の設定が行われていると、表示器の更新頻度が高くなり、プログラムの実行速度が低下することになります。
LabVIEWは、プログラムの実行の際に、ブロックダイアグラムを実行するスレッドとフロントパネルでの操作や表示を行うスレッドなどのマルチスレッドで動作します。フロントパネルの表示器の更新は、この中の”ユーザーインターフェーススレッド”と呼ばれているスレッドで行われます。したがって、ユーザーインターフェーススレッドを使って実行されるプロパティノードを使うと、表示器が同期表示の設定になっていない場合でも、同期表示同様の動作を行うことになりますので、表示器の値を更新する場合で、速度が重要な場合は、表示器の端子に直接データを配線してください。複数ループなどで、配線できない場合は、ローカル変数を使うようにしてください。
添付のサンプルは、LabVIEW 8.5.1で作成してあります。表示器の同期表示の有無と同期表示なしでも、プロパティノードの値プロパティでは、同期表示と同様な動作をしてしまうことが分かるようになっています。
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