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NI-5411/5431を使用して電圧を生成する際にソフトウェアで指定した値の二倍の値の電圧が出力されているように見えます



ハードウェア: Signal Sources (AWG/FG/AO)>>Arbitrary Waveform and Function Generators

問題: アナログ信号出力のためにNI-5411/5431任意波形発生器を使用しています。波形とその出力のタイミングは問題ないように見えますが、電圧の値が期待する値の2倍の値が出力されています。例えば、ゲインレベルを5Vに設定してフルレンジで正弦波形を生成すると、-5Vから+5Vの間で変化する波形が観測されるはずですが、実際には-10Vから+10Vの波形が出力されます。何が問題なのでしょうか。

解決策: これは任意波形発生器に対して期待される振る舞いです。
ここで生成された電圧値は読み取る側の入力インピーダンスと使用しているデバイスの出力インピーダンスに依存します。
この振る舞いを記述する等式はNI 5411/5431 User Manualの1-4ページに記載されており、以下のように表されます:

Vout = (Rload / (Rload + Ro) ) x 10 V.

ここで、Rloadは読み取り側の入力インピーダンス、Roは任意波形発生器の出力インピーダンスです。
ソフトウェア的にRoは50Ωと75Ωのどちらかに設定することができます(デフォルトの設定は75Ωになっています)。
この等式より、読み取り側の入力インピーダンスが任意波形発生器で選択された出力インピーダンスと等しい場合、出力電圧値の最大値は+5Vから-5Vとして読み取ることができます。
もし読み取り側の入力インピーダンスが50もしくは75Ωより十分に大きい場合、出力範囲は期待される値の2倍の値となります。この情報はNI 5411/5431 User Manualの2-19ページに記載されています。ScopeやDMMなどの計測デバイスのほとんどは高い入力インピーダンスを持っているため、平行して他の端子に接続していない場合、任意波形発生器からの出力信号を計測器を用いて読み取った場合には大抵この現象を観測することになります。

出力範囲を設定した値を適切に出力したい場合、プロパティノードのOutput Attributes⇒Load Impedanceに入力インピーダンスの値を入力して下さい。

関連リンク: NI 5411/5431 User Manual

添付:





報告日時: 08/07/2000
最終更新日: 01/30/2005
ドキュメントID: 2068KH2L