|
VLM 2.1.1 を使って、LabVIEW プラットホーム DVD の Volume License インストーラを作成しました。複数のモジュールのライセンスを含むライセンスセットを作成し、そのライセンスセットのインストーラを作成したのですが、クライアントPCでインストーラを起動してみると、デフォルトでは、LabVIEWとデバイスドライバしかインストールされる設定になっていません。ライセンスセットに合わせて、デフォルトでインストールされるソフトウェアの設定を変更したいのですが、Suite インストーラで、各ソフトウェアをデフォルトでインストールする設定にするにはどのようにしたらいいですか?
LabVIEW プラットホーム DVD に含まれるSuite インストーラは、nisuite.xml というxml ファイル(タグ付きのテキストファイル)に記述されている内容にしたがって、ソフトウェアのインストールを行います。
デフォルトでは、”LabVIEW日本語版 (ベース/開発システム/プロフェッショナル開発システム)”と”デバイスドライバ”の項目だけがインストールされる設定になっています。この設定は、DVD に保存されている nisuite.xml ファイルも、VLM で作成した Volume License インストーラの nisuite.xml ファイルも同じです。(Volume License インストーラの nisuite.xml ファイルは、DVDに含まれている nisuite.xml をコピーしたものです)
Volume License インストーラを、複数のモジュールのライセンスを含んだライセンスセットで作成したとしても、それらのソフトウェアの項目はデフォルトでインストールされるような設定にはなりません。
ほかのソフトウェアがデフォルトでインストールされるようにするためには、nisuite.xml ファイルを編集する必要があります。 nisuite.xml ファイルをメモ帳などで開き、以下のように編集してください。VLM で作成したインストーラの場合は、nisuite.xml ファイルが、いくつかのフォルダに作成されますが、実際に使用されるのは、_Sourcefile フォルダのものになりますので、_Sourcefile フォルダにある nisuite.xml ファイルを編集してください。
各ソフトウェアの設定は、<distribution> というタグの中で記述されています。
例:
<distribution id="LVDIST">・・・LabVIEWの場合
<name language="0017">LabVIEW日本語版 (ベース...)</name>
<nnn>gggg</nnn> この部分に複数のタグ項目があります
</distribution>
・・・さまざまなソフトウェアの記述・・・
<distribution id="RGTDIST">・・・ Microsoft Office ツールキットの場合
<name language="0017">Report Gen...for MS Officeツール...</name>
<installOptionSetId>NoCustomInstall</installOptionSetId>
<defaultInstallState>NoInstall</defaultInstallState>
<requiredDistId>LVDIST</requiredDistId>
</distribution>
このように、nisuite.xml の中では、
<distribution aaa="xxxxx" bbb="yyyyyy"> から、</distribution> までの各ソフトウェアに対応した設定が記述してありますので、目的のソフトウェアの<distribution>の部分を探します。
デフォルトでインストールする設定にするかどうかの設定は、<defaultInstallState>のタグで記述します。
<defaultInstallState>は、以下の3つのオプション文字列が設定できます。
'Default' :デフォルトのインストールをする設定
'Custom' :カスタムインストールをする設定
'NoInstall':インストールを行わない設定
”LabVIEW日本語版 (ベース/開発システム/プロフェッショナル開発システム)”と”デバイスドライバ”以外の項目はデフォルトで、'NoInstall'と記述されているので、その部分を 'Default' にすると、デフォルトでインストールする設定になり、インストールを行う際の製品リストダイアログでインストールするソフトウェアとしてチェックが入ります。
また、'Custom' と記述すると、カスタムインストールを設定することになり、そのソフトウェアのインストール時に、インストールオプションが選択できるようになります。
ただし、<installOptionSetId>NoCustomInstall</installOptionSetId>の記述があるソフトウェアの場合は、'Custom' の記述を行うとエラーが発生します。
VLM を使って、複数のライセンスセットのVolume License インストーラを作成した場合は、ライセンスセットごとにインストールするソフトウェアが異なることになりますが、nisuite.xml ファイルは、_Sourcefile フォルダのものを使うことになるので、そのままでは、すべて同じ設定でのインストールになってしまいます。それぞれのライセンスセットごとに異なる設定を行いたい場合には、nisuite.xml ファイルを_Sourcefile フォルダにコピーしてから、Setup.exe を実行するようにバッチファイルなどを作成してください。
この設定は、VLMを使用しない場合でも有効です。通常のインストールでも設定は可能ですが、DVD からのインストールでは、nisuite.xml の編集ができないので、一度、ハードディスクにDVD の内容をコピーしてから、nisuite.xml の編集を行って、インストールを行ってください。
|