NI 5411の出力モードはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。また、NI-5411の最大の信号出力周波数はいくつでしょうか?



ハードウェア: Multifunction DAQ (MIO)

問題: NI 5411の出力モードはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。また、NI 5411の最大の信号出力周波数はいくつでしょうか?

解決策: NI 5411にはARBモード及びDirect Digital Synthesis(DDS)モードという二つの異なる出力モードがあります。

ARBモード
  • 主に任意波形出力に使用されます
  • 200万サンプルという非常に大きなFIFOメモリを持ち、それぞれのサンプルは16ビットの幅を持ってます。オプションとして外部的に16MBのメモリを加えることによって、800万サンプルまでFIFOメモリを増やすことが可能です。
  • 波形のリンクとループ: 200万サンプルのメモリより異なるタイプの波形をバッファからロードし、設定した順番でこのバッファから出力することができます。
    例)
    バッファ 1 : サイン波(256サンプル)を1サイクル
    バッファ 2 : 方形波(512サンプル)を2サイクル
    バッファ 3 : 三角波(512サンプル)を1サイクル

    このとき、"WAVEFORM STAGING LIST" と呼ばれるリストを作成し、それぞれの異なるバッファから出力される順番及び回数を決めることができます。
    例)
    ステージ 1 :バッファ2を2回ループ(方形波を4サイクル)+
    ステージ 2 :バッファ3を4回ループ(三角波を4サイクル)+
    ステージ 3 :etc.,(200万サンプルまで)
    NOTES 1 :それぞれのバッファは最小で256サンプルで、8の倍数である必要があります。
    NOTES 2 :NI-5441は290の異なるステージまでサポートしています。

    最大のアップデートレート(出力波形の周波数をサポートしているわけではなく、ボードのアップデートレートを表します)は40MHzであり、ボードは16ビットのdivide down カウンタを持っているため、最小のレートは610.35Hzとなります。

    最大出力周波数:40MHz
    最小出力周波数:610.35Hz


  • VirtualBenchをご使用の場合はVirtualBench-Arbでこのモードが使用できます。

    Direct Digital Synthesis(DDS)モード
  • 同じ信号を繰り返し出力する場合にこのモードを使用します。サイン波、方形波、三角波及び他の任意の波形をバッファに格納し、繰り返し信号を生成するために何度もループを行います。
  • 出力したい波形のバッファを最大で16,384サンプル(それぞれ16ビット)を格納できる "Lookup memory" からロードできます。その際、最大のアップデート周波数は40MHzまで設定することが可能です。
  • 16MHzの正弦波を正確に出力することが可能です。この出力波形の周波数はアップデート周波数ではありません。アップデート周波数は最大分解能で40MHzを設定することが可能です。

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    報告日時: 01/04/1999
    最終更新日: 11/17/2004
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