SCC-SG11シャントキャリブレーションモジュールはどのように使うものですか?



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問題: Measurement & Automation Explorer(MAX)でSCCシリーズの歪ゲージモジュール(SCC-SGxx)用のグローバルチャンネル作成するとき、オプションとしてキャリブレーション機能がありません。SCC-SG11モジュールはシャントキャリブレーションを行えますが、これを使用してSCC-SG0xやSCC-SG24をどのようにしてキャリブレーションを行うのでしょうか?


解決策: SCC-SG11はデュアルチャンネルシャントキャリブレーションモジュールです。301KΩの抵抗とリレーが連結する、2つのシャントキャリブレーション回路で構成されています。それぞれの回路は独立して存在しますが、リレーはDAQデバイスのデジタル出力ラインにより互いを制御します。デジタル出力のビットが1に設定されるとシャントキャリブレーション回路はオンになり、SCC-SG11モジュールにあるLED表示器は点灯します。また、デジタル出力を0に設定すると回路はオフになります。

SCC-SG11のシャントキャリブレーション機能を使用するためには以下を行います。

  1. 「SCC-SG Series Strain Gage Mudules User Guide」(以下にリンクがございます)で説明された手順に従ってヌルキャリブレーションを実行します。

  2. SC-2345のデジタル入力/出力ソケットにSCC-SG11を挿入し、SCC-SG0xもしくはSG24をワイヤで配線してください。配線方法は、「SCC-SG Series Strain Gage Mudules User Guide」の「Shunt Calibration Using the SCC-SG11」をご参照ください(P.19からP.22にそれぞれのSCC-SGxxモジュールの配線方法が記載されております)。

  3. キャリブレーション回路をオフにして、SCC-SGxxモジュールでアナログ測定を行います。このとき、キャリブレーション回路のオフとは、SC-2345に挿入したソケットの場所のデジタルライン(例、J9であればDIO0)を使用してこのラインで0を出力すると回路がオープンになります。

  4. キャリブレーション回路をオンにして、SCC-SGxxモジュールでアナログ測定を行います。この場合はラインに1を出力すると回路がクローズになります。

  5. ステップ3とステップ4で測定された値の差により測定電位差を計算します。これがΔVmeasuredになります。

  6. User GuideのP.18の中央部にある方程式を使用して予測電位差を計算します。これがΔVexpectedになります。

  7. 最後に、補正係数(Correction Factor:Fc)は次の式(P.19にも記載がございます)で計算を行います。Fc=ΔVexpected÷ΔVmeasured

MAXやDAQAssistantでスケールを作成するか、これらの計算を利用することで補正係数を測定します。


関連リンク: User Manual: SCC-SG Series Strain Gage Module User Guide

添付:





報告日時: 01/14/2005
最終更新日: 06/29/2005
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