NI PCIe-1429を使用するPCの選択方法



ハードウェア: Image Acquisition (IMAQ)>>IMAQ - CameraLink>>PCIe-1429

問題:
ナショナルインスツルメンツは業界初のPCI Express (PCIe)画像集録ボードNI 1429をリリースしました。PCI Expressは多くの新しいPCやワークステーションに装備されています。しかし、すべてのマザーボードがNI 1429を最適な状態で動作するように構成されているわけではありません。NI 1429を最適な状態で使用するためには以下の情報を確認してください。

解決策:
NI 1429デバイスはx4 PCIeスロット用に作成されています。x1スロットには装着できませんし、使用もできません。x8/x16スロットには装着できますが、性能を低下させてしまいます。以下に説明してあるアッププラギングとフルスロットのような状態になると、x8/x16スロット使用時にはNI1429のパフォーマンスにに影響を与えます。

 

 アッププラギングの場合
幅の狭いデバイスを幅の広いスロットに装着すること(例:x4デバイスをx16デバイスに装着するなど)をアッププラギングと呼びます。アッププラギングを行うと、マザーボードはマザーボードの負担を最小限にするためデータレートをx1に限定する場合があります。NI 1429デバイスをアッププラギングで使用する(x8/x16で使用する)と、200Mバイト/秒以上のデータを転送するカメラを使用する場合は、コンピュータメーカにアッププラギングをしてもx4のデータレートを保障しているかどうかを確認してください。もし、NI 1429をすでにコンピュータにインストールしているのであれば、Measurement and Automation Explorer(MAX)を使用してデータレートを確認することができます。

MAXを起動して、「マイシステム」→「デバイスとインターフェイス」→「NI-IMAQ Devices」の下にNI 1429が表示されますので、真ん中のウインドウに「Negotiated PCIe Lane Width」という項目があり、そこにx4という記載があれば、x4データレートであることが確認できます。

 MAX画面 

x16インターフェース(フルスロット)の場合
x16インターフェースのボードを使用する場合マザーボードはデバイス方向に16、デバイスから別の16本のデータレーンを用意します。一部のグラフィックカード用などのx16 PCIeスロットはデバイス方向には16本のレーンがありますが、デバイスからは1本のデータレーンしかない場合があります。これはグラフィックカードではモニタに表示するために広帯域ビデオデータがカードへ送られますがカード側からはほとんどデータが送られないからです。データレーンを減らすことにより、マザーボードの負担を減らすことができます。しかし、画像集録ボードはボード側から広帯域のビデオデータがボードからホストに送られますのでより多くのデータレーンが必要になります。もし、NI 1429をx16スロットで使用し、200Mバイト/秒以上のデータを転送するカメラを使用する場合は、コンピュータメーカにアッププラギングをしてもx4のデータレートを保障しているかどうかを確認してください。

 注意:
1.マザーボードのメモリ構成もデバイスのパフォーマンスに影響します。最低1GBのRAMが推奨されています。2.マザーボードによっては物理的なバスサイズはx8でも電気的(データレート)はx4であるものもあります。3.PCI Express(PCIe)とPCI-Xは異なるPCバス規格で、互換性はありません。作動電圧も異なりますので、間違えて装着するとマザーボードとボードにダメージを与える可能性があります。

ナショナルインスツルメンツはNI 1429が最適に動作する環境として以下のシステムを推奨しています。


PCIeについての詳細は以下のリンクを参考にしてください。



関連リンク:
Developer Zone Tutorial: PCI Express – An Overview of the PCI Express Standard

添付:


pcie.GIF


報告日時: 02/01/2005
最終更新日: 01/19/2011
ドキュメントID: 3I0F5B6W