NI LabVIEW 2009 Real-Timeモジュール: 複数のXシリーズデバイス使用時の問題



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二次のソフトウェア: Driver Software>>NI-DAQmx

問題:
複数のXシリーズデバイスと一緒にNI LabVIEW Real-Timeを使用していますが、「終了まで待機」VIを使用するとエラー-200560でタイムアウトするか、またはハードウェアタイミングシングルポイント(HWTSP)を使用するとコントローラが応答しなくなります。どうすればこの問題を解決できますか?

解決策:

ナショナルインスツルメンツは、この問題がリアルタイムシステムで複数のXシリーズデバイスを使用している場合に起こる、メッセージ信号割り込み(MSI)の問題であることを特定しました。この影響を受けるデバイスはMSIが適切に動作しないため、HWTSP操作、「終了まで待機」VI、およびDAQmxイベントを含むMSIを使用するすべての機能が正常に動作しません。マルチプレクスタイプのXシリーズデバイスは、デフォルトでMSIが有効になっています。NI PXIe-6356/8およびPXIe-6366/8デバイスは影響を受けません。

この問題は、LabVIEW 2009 SP1 Real-Timeモジュールで修正されています。 この問題を解決するためには、ホストとターゲットの両方をLabVIEW 2009 SP1 Real-Timeモジュールにアップグレードしてください。

LabVIEW 2009 SP1へのアップグレードが不可能な場合は、LabVIEW Real-Timeモジュール 2009 f2 パッチをホストコンピュータにインストールしてから、すべてのソフトウェアをリアルタイムコントローラに再インストールしてください。

以前は、ナショナルインスツルメンツでは、この問題を回避するためにXシリーズのMSIサポートを無効にすることを推奨していました。しかし、MSIを無効にするとシングルポイントのパフォーマンスが低下するため、パッチが使用可能になった現在では、以前のの回避策を推奨していません。パッチをホストPCにインストールして、ソフトウェアをリアルタイムコントローラに再インストールすると、リアルタイムコントローラでMSIが再び有効になります。

MSIサポートを無効にする手順を以下に記載します。

  1. リアルタイムコントローラにFTP接続します。
  2. C:¥ni-rt¥system¥ に進み、nirapt.inf を開きます。
  3. デバイスを検索します。たとえば、PXIe-6353のユーザは[Reg_PCIe-6353]エントリの下を見ます。
  4. ライン "HKR,,MSISupported,1,01,00" を削除します。
  5. ファイルをリアルタイムコントローラに保存して、コントローラを再起動します。


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報告日時: 08/27/2009
最終更新日: 02/23/2010
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