高速デジタイザでアナログトリガが検出できる最小電圧変化



ハードウェア: Modular Instruments>>High-Speed Digitizers (Scopes)

問題:
NI高速デジタイザでアナログトリガを設定しています。トリガが検出できる最小電圧変化はどれくらいですか?


解決策:
NI高速デジタイザは、入力チャンネルの1つもしくはTRIG入力を使用することでアナログトリガをおこなえます。トリガできる最小電圧変化は、トリガソースによって仕様が異なり、デジタイザの仕様書にある2つの値によって決定されます。

従来型デジタイザのトリガ検出可能な最小電圧変化は、トリガチャンネルのDC確度と垂直レンジを乗算することで導き出せます。NI PXI/PCI-5112 Specificationsの1ページ目を参照すると、垂直入力レンジは±25 mV~±25 Vと記載されています。3ページ目で、チャンネル0および1のDC確度はフルスケールの2.5 %で、TRIG入力では±500 mVとなっています。

現行のデジタイザには、エッジトリガ感度とレベル確度という仕様があります。エッジトリガ感度はデバイスがトリガできる最小電圧のことで、レベル確度はデバイスが実際の電圧をトリガ電圧として読み取れる精度を示しています。

NI PXI/PXIe/PCI-5122 仕様の3ページ目を参照すると、NI 5122には複数の入力レンジがあり、17ページを参照すると、CH 0およびCH 1でエッジトリガ感度は2.5 %(最大50 MHz)と記載されています。もしCH 0がトリガとして使用してフルスケールの電圧レンジが1 V ピーク-ピークの場合、アナログトリガ感度は25 mVとなります。これは、トリガレベルを0 Vに設定している場合、デバイスが-0.125 V~+0.125 V間でトリガがかかることを意味します。

各高速デジタイザの仕様値に関しては、仕様書を参照してください。


関連リンク:
製品マニュアル: NI PXI/PCI-5112 Specifications
製品マニュアル: NI PXI/PXIe/PCI-5122 仕様
製品マニュアル: 高速デジタイザ仕様書一覧


添付:





報告日時: 09/23/2002
最終更新日: 06/06/2012
ドキュメントID: 2PMG0EJT